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ロック「と」飲みたいお酒 ジャックダニエル

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みなさん、音楽は好きでしょうか。当然好きですよね、音楽ブログまでわざわざ足を運んでくださってますから。

では皆さん、お酒は好きでしょうか?こっちは人によって様々かとは思います。飲めない方もいるでしょうし、未成年の方もご覧になっているかもしれませんからね。

今回は音楽ではなくお酒、ジャックダニエルのご紹介です。ただこのお酒、ロックとも非常に関わりの深い銘柄でもありまして。音楽を肴にお読みいただければと思います。

ジャックダニエルとは?

世界一売れているウイスキー

ひとまず、そもそもジャックダニエルが何か?というところからお話ししましょう。

ジャックダニエルは世界五大ウイスキーの一角、アメリカン・ウイスキーの銘柄です。アルコール度数は40%。

コンビニやスーパーでもよく見かけるお酒ですし、居酒屋でもジャックダニエルのソーダ割りは扱っていることもあるのでご存知の方も多いと思います。黒を基調にしたラベルも印象的ですね。

で、日本でもこれだけメジャーなジャックダニエルですが、実は一説によると世界で一番売れているウイスキーの銘柄でもあるんです。

メーカーで比較すればジョニー・ウォーカーに軍配は上がるんですが、単一銘柄ではジャックダニエルNo.7が世界一。価格も2000円程度でウイスキーの中ではリーズナブルですし、世界中で愛されているお酒の1つなんですね。

「バーボン」ではない?

アメリカン・ウイスキーというと、お酒がお好きな方なら「ジャックダニエルはバーボンなのか」と思うかもしれません。

ただ、細かいことを言うとジャックダニエルはバーボンではないんですよね。少しややこしい話ですが、ここも軽く触れておきます。

バーボンというのはアメリカで製造されたウイスキー全般を指す言葉です。製法はアメリカの法律で具体的に定められていて(有名なものだと、「熟成の際に使用する樽の内側を焦がす」「原料の51%はトウモロコシであること」というものがあります)、それを満たしたものがバーボンとして定義されるんです。

ただ、このジャックダニエルはそのバーボンの定義に更に細かい条件を加えた「テネシー・ウイスキー」に分類されます。それは製法もそうですし、何よりテネシー州で製造されていることが絶対条件。

なので定義の上では、実はジャックダニエルはバーボンではない、ということになるんですね。

穀物の香ばしさと滑らかな甘み

さて、肝心の味の説明をしましょう。ウイスキーというとどこか飲みにくそうと感じる方も少なくないとは思いますが、ジャックダニエルはそういったウイスキー初心者の方にも安心してオススメできる銘柄です。

なにせ私が初めて飲んだウイスキーがジャックダニエルでしたから。確かにビールやワイン、日本酒と比べると度数も高いですが、決して飲みにくいお酒ではないんですよ。

飲み口として感じられるのは甘み、それから香ばしさです。この甘みというのは、テネシー・ウイスキー製造の過程で必要なチャコール・メローイングという作業の賜物ですね。

これが何かというと、サトウカエデの木炭でろ過する作業なんですが、サトウカエデといえばメープルシロップの原料。この工程がジャックダニエルの深い甘みを生み出しているんです。

そしてナッツや穀物のような香ばしさは、原料にトウモロコシやライ麦をふんだんに使用しているからこその味わい。これはアメリカン・ウイスキーに独特なフレーバーで、飲んだ後に口に広がる香りが堪らないですね。

こういった、甘さや豊かな香りが主体の味わいなんです。ウイスキーの苦そう、飲みにくそうといったイメージとはかなり趣の違う逸品であることは、是非覚えておいてください。

音楽とジャックダニエル

フランク・シナトラ

いよいよメインのお話、ジャックゆかりのアーティストのご紹介に参りましょうか。この人、アメリカを代表するシンガー、フランク・シナトラです。

ロック音楽との繋がりが連想されがちなジャックですが、実はジャック愛飲家の元祖はこのシナトラなんです。ツアーには必ず持参し、ステージ上で飲むこともしばしば。

亡くなった際には棺にジャックが収められたほどの溺愛ぶりで、彼の名を冠したジャックダニエルのボトルが販売されています。

ジャックダニエル シナトラ セレクト 1000ml 45度 [並行輸入品]

彼の深みと明るさを兼ね備えた歌声とジャックの相性は格別なものがあります。夜に一人で、オン・ザ・ロックをじっくりと傾けながら聴き入りたいですね。

『マイ・ウェイ』や『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』もいいですが、個人的にオススメしたい楽曲は『ボディ・アンド・ソウル』。ストリングスの厳かなムードと貫禄あるシナトラの歌声が実にウイスキーと合います。

Body And Soul (Remastered)

ザ・ローリング・ストーンズ

続いては世界最大最古のロックンロール・バンド、ザ・ローリング・ストーンズ。根っからの不良バンド、酒とタバコのイメージがある彼らですが、ミック・ジャガーとキース・リチャーズはジャック愛好家で有名です。

先ほどのシナトラとは打って変わってロック・バンドですから、ここは痛快なギター・リフと共にソーダ割りで……といきたいところですが、意外なことに彼らの音楽にもやはりオン・ザ・ロックがよく合うんです。

というのも、決してストーンズはアップ・テンポなロック・ナンバーだけのアーティストではないですからね。『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』や『ビッチ』も大好きですが、私個人としては彼らの魅力の真髄はルーツに根ざした泥臭いサウンドにこそあると思っていて。

なので、ストーンズからジャックに合う一曲を、となると私は傑作『メイン・ストリートのならず者』から『シャイン・ア・ライト』を選んでみます。アメリカ南部音楽の博覧会のようなこのアルバムの中ではやや地味ですが、全盛期のバンドの才能が溢れ出た大名曲です。

Shine A Light

レッド・ツェッペリン

ハード・ロックの真打、ロック音楽の金字塔であるレッド・ツェッペリン。そのリーダーでありギタリストのジミー・ペイジもジャック・ダニエルを愛飲したミュージシャンの1人です。ラッパ飲みしている写真も有名ですね。

余談ですが、私がジャックダニエルを初めて飲んだきっかけが実はペイジなんですよ。一時期彼に猛烈に憧れていたことがあって、タバコもペイジに倣ってマルボロを、そして酒も彼の真似をして……という訳です。

さて、ツェッペリンも言わずもがな多彩な音楽性を持つバンドですから、彼らの楽曲からもしっとりとしたものを……と思わないではないですが、ここはやはりハード・ロックでいきましょう。ペイジを見習って、グラスにも注がず強引にラッパ飲みでジャックを煽りたくなる、そんな楽曲を。

ハード・ロックに限ってみても名曲揃いですが、ここは『フィジカル・グラフィティ』の1曲目、『カスタード・パイ』にしましょうか。ペイジのギター・リフが炸裂する、ツェッペリン印ハード・ロックの大傑作です。

Custard Pie (1990 Remaster)

モーターヘッド

最後にご紹介するのがこのバンド、モーターヘッド。いわゆるNWOBHMの代表格ですね。

バンドのフロント・マンである「極悪ロッカー」ことレミー、彼はもう数いるジャックダニエル愛好家の中でも真打のような存在なんですよ。

シラフでいることがない、というほどの酒豪で、そんな中でも彼が愛飲したのが「コーラのジャックダニエル割り」。ええ、ジャックのコーラ割りではありませんよ。

ジャック・コークは非常にポピュラーなカクテルですが、要するにレミーはジャック・コークのジャックとコーラの割合を逆にしたものを愛飲していたんです。破天荒な彼らしいエピソードですね。彼の死後、このコーラのジャック割りはなんと正式に「レミー」と命名されました。

彼らの音楽紹介は奇を衒わずにいきましょう。代表曲にしてHR/HMのアンセム、『エース・オブ・スペーズ』です。

Motörhead – Ace Of Spades (Official Video)

猪突猛進する攻撃的な疾走感にレミーのしゃがれ声がインパクト抜群のこの楽曲、合わせるのはもちろんジャック・コーク。あまりオススメはしませんが、「レミー」を飲んでみたい、という方がいればチャレンジしてみるのもあるいはいいでしょう。責任は取れませんが。

まとめ

ジャックダニエルがどういった代物か、そしてジャックダニエルを愛した数々のミュージシャンの素晴らしい音楽を今回はご紹介しました。

音楽はいいものだ、なんてことをわざわざ言う必要もありませんし、いつ聴いたって音楽はいいものです。ただ、お酒に程よく酔いながら楽しむ音楽は特別に素晴らしい。これもまた事実です。

普段ウイスキーを飲まないという方はこの記事を機にジャックダニエルを飲んでみていただけたら嬉しいですし、ウイスキーを飲み慣れている方も、「今更ジャックダニエルなんて」、そう言わずに改めて手に取っていただきたいです。

家でじっくりと音楽に酔いしれたい、そういう時にジャックダニエルがあれば、もっと音楽に心地よく陶酔することができると思いますよ。

ジャックダニエル ブラック [ ウイスキー アメリカ合衆国 700ml ]

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