さて、このブログで度々引用させていただいているYouTuberのみの氏がこんな企画を告知しています。
要するに、「各パートの人気投票をして、それぞれの1位でスーパーバンドを結成しよう!」というもの。もっとわかりやすく言うと「ぼくのわたしのかんがえたさいきょうのバンド」を作るってことですね。↑の動画の概要欄にあるGoogleフォームから投票できます。
これは音楽ブログとしてスルーできないトピック。正直自分で企画したかったものではあるのでしてやられた感はあるにはあるんですが、先にやられちゃったなら全力で乗っかりましょう。今回は私の投票結果、ボーカリスト編を発表していきたいと思います。いやあ、ボーカリストが選ぶの一番難しかったですね。
ぶっちゃけてしまえば「ピエールの好きなミュージシャン発表企画」でもあるんですが、まあそこは置いておいて。それでは、参りましょう。
第5位 ジョージ・マイケル
第5位はジョージ・マイケル。この人、いわゆる「偉大なシンガー」みたいなランキングでは上位にいるのをあまり見かけませんけど、凄まじく素晴らしい歌手ですよね。
初めて彼の歌声を聴いたのは、すみません、彼の楽曲ではないんですよね。1992年のフレディ・マーキュリー追悼コンサートでのパフォーマンスです。
ロバート・プラントにエルトン・ジョン、アクセル・ローズからロジャー・ダルトリーまで、超豪華な面々が出演したこのコンサートですけど、正直この日のジョージ・マイケルは他のアーティスト全員食っちゃってます。ちょっと別格ですよ。
フレディ・マーキュリーが最も好きだった楽曲『愛にすべてを』、アレサ・フランクリンに影響を受けたゴスペル調の力強いバラードを歌うわけですが、もう本当に素晴らしい。圧倒的です。
歌唱力は言わずもがなとしても、とにかく声がいいんですよ。バランスが良くて、力強さや甘さ、優しさにセクシーさ、そういう「心地いい歌声」に必要とされるエッセンスをすべて兼ね備えている。本当に再評価されてほしいアーティストなんですが……
レディース・アンド・ジェントルマン…ザ・ベスト・オブ・ジョージ・マイケル第4位 草野マサムネ
我ながらジョージ・マイケルよりこの人が上にくるのは結構驚きなんですが、あくまで好みの問題でのチョイスなので気にせずにいきます。スピッツの草野マサムネが第4位。
J-Popのシンガーでは確実に最高峰に位置する歌手だと思うんですよ。とにかく声が優しい。最近の日本の男性シンガーって高音を売りにした人が多く見受けられますけど、この人の高音はちょっと異質というか。
どういうことかと言うと、頑張って張り上げる高音じゃないんですよね。ライブ映像見たらビックリするんですけど、顔をしかめることもほとんどなく、まるで会話をするように歌うんです。あそこまで自然にあんな高いキーの曲を歌えちゃうのはちょっと不気味なくらいで。
スピッツの楽曲、それこそ『ロビンソン』や『チェリー』ってカラオケの人気曲常連ですけど、私からしたら信じられません。『ロビンソン』なんて本人が至ってナチュラルに歌っているからなかなか気がつきませんけど、サビの音程まあまあ地獄ですよ。
あの優しさと安定感を出せる歌手って、海外でもそうそういないと思います。作曲家としてもまあまあ怪物じみた才能の持ち主ですが、歌声だけ切り取ってみても非凡な人物です。
見っけ第3位 ホイットニー・ヒューストン
第3位にはディーヴァ枠を。私にとっての「歌姫」ってこの人以外考えられないんですよね。ホイットニー・ヒューストンです。
「エンダーーー」がしばしばネタにされてますけど、よくよく『オールウェイズ・ラヴ・ユー』聴いてみてくださいよ。ヤバすぎるでしょあの歌声。「エンダーーー」も凄いですけど、イントロのアカペラの表現力なんて格別です。
個人的に彼女の歌声で一番圧倒されるのが、アメリカの国歌『星条旗よ、永遠なれ』。スーパーボウルで歌っている映像があるんですが、何度聴いても鳥肌が立ってしまいます。
コンビニ帰りみたいな服装ですけど、こんな伸びやかな歌声他で聴いたことありません。少なくともロック系のシンガーでは絶対に無理な表現だと思うんですよ、優劣じゃなく表現技法の問題として。
あんまり人種の話に触れるのもよくないかもしれませんが、ブラック・アメリカンの歌唱力って本当に凄まじいですね。その中でも彼女は間違いなく最強の一角だと思っています。
オールウェイズ・ラヴ・ユー~ベスト・オブ・ホイットニー・ヒューストン(デラックス・エディション)第2位 フレディ・マーキュリー
冒頭でボーカリストが一番選ぶの難しかったって話をしましたが、厳密には3位以下を決めるのが難しかったんです。私の中でTOP2は不動、何をどうしたって揺るぎません。第2位はクイーンのフレディ・マーキュリーです。
歌手としてのフレディ・マーキュリーの素晴らしさ、今更書く必要なくないですか?皆さん知ってるでしょ。彼の歌声に文句つけられる人いるならコメントください、絶対に論破してやりますから。
ただ、一般にクイーンの代表曲とされているアレやらコレやらって、正直フレディ・マーキュリーの歌唱力の部分では100%ではないと思っているんです。歌手としての彼の真髄はむしろ80年代以降にある気がするんですよね。
クイーンの楽曲でいうと地味ですけど『愛ある日々』だったり、ソロ名義ですけど『ザ・グレート・プリテンダー』のカバーだったり、このあたりの時期の歌声の凄さって一般にはそこまで知られてないんじゃないかと。
あとコレは外せませんね、オペラ歌手モンセラート・カバリェとのコラボ作『バルセロナ』。オペラ歌手と真っ向からデュエットして負けないロック・シンガーってこの人しかいませんよね。この作品での歌声はもう絶句しますよ、未聴の方は是非とも聴いてみてください。
バルセロナ (オーケストラ・ヴァージョン)(SHM-CD)第1位 マイケル・ジャクソン
どれだけ浅はかと言われようとエアプと言われようと、私にとっての最高のシンガーはこの人しかいません。マイケル・ジャクソンが堂々の第1位。
ものすごく挑戦的なことを言いますけど、皆さん本当に歌手としてのマイケル・ジャクソンの凄さ理解できてますか?私は正直この部分ってかなり見過ごされていると思っているんです。
もうしのごの言うより聴いていただいた方が早いでしょう。この3曲、一旦黙って聴いてみてください。
ね、凄いでしょ?どうにもMJの才能って、音楽をしっかり聴いている人にも伝わりきっていない気が長年しているんです。コレについて書き出すとキリがないので今度別の記事にしますが、歌手としてもそれはそれはガッチガチなんですよ。これから先、どんなに素晴らしい歌声に出会ったとしても、私にとって最高の歌手はマイケル・ジャクソンであり続けるんだと思います。
アルティメット・コレクションまとめ
実は全パートの投票内容を1記事でまとめて発表するつもりだったんですが、そんなことするとこの記事の文字量がハリー・ポッターみたいなことになるのでパート分けすることになりました。一体いくつシリーズ化すれば気が済むんでしょうね。
ともかく、今回はひとまずボーカリスト編ということで。「偉大さ」みたいな部分を一切考慮していないので、ただただ好きな歌手を上から5人選んでみるとピエールの場合こうなる、くらいに見ていただければ。
我ながら趣味丸出しの選出ですが、お気に召していただければ何よりです。それではまた、ギタリスト編でお会いしましょう。
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