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“To Pimp A Butterfly”全訳解説 M.9 “Momma”

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今回もやっていきましょう、“To Pimp A Butterfly”全訳解説。バックナンバーは↓からどうぞ。

今回挑戦していくのは“Momma”という楽曲なんですが……いやはや難しかったですね。

英語の和訳としてはそこまで難解ではないんですけど、逐語訳しただけでは何も見えてこないというか。何を題材にしているのか?何を伝えたいのか?そこのところの読解が実に複雑なリリックになってます。

和訳は比較的実直に、意訳をあえて抑えたものにしてあります。その分今回は解説がムキムキになっております。そっちでこの楽曲の理解を深めていければと思っていますよ。それではひとまず、全訳をご覧ください。

“Momma”全訳

Momma

Oh shit ! I need that

I need that sloppy

That sloppy

Like a Chevy in quicksand

Yeah, that sloppy

クソ!俺はアレが欲しいんだ

アレだよ この曲のビートさ スロウでドープな奴

このビートだ

泥の上を走るシボレーみたいな奴

このビートだぜ

This feelin’ is unmatched

This feelin’ is brought to you by adrenaline and good rap

Black Pendleton ball cap

(West, west, west)

We don’t share the same synonym, fall back

(West, west, west)

Been in it before internet had new acts

Mimicking radio’s nemesis made we wack

My innocence limited the experience lacked

Ten of us with no tentative tactic that cracked

The mind of a literate writer, but I did it in fact

他にはない最高の気分さ

アドレナリンとイカしたラップのおかげだ

黒ウールに野球帽 如何にもだろ?

(西海岸さ ウェスト・コースト流だぜ)

俺たちは同じ言葉を人の真似して使ったりしねえ すっこんでろ

(それが西海岸 ウェスト・コーストのやり方さ)

インターネットが新たな役割を持つようになる前のことさ

ラジオの報復を模倣することでダサくなっていたんだろうな

俺の汚れのなさは何の役にも立たなかった

俺たちには名前を上げるための戦略なんて思いつきもしない

物書きと同じ心境さ マジで言ってんだぜ

You admitted it once I submitted it wrapped in plastic

Remember scribblin’ scratchin’ diligent sentences backwards

Visiting freestyle cyphers for your reaction

Now I can live in a stadium, pack it the fastest

Gamblin’ Benjamin benefits, sinnin’ in traffic

Spinnin’ women in cartwheels, linen fabric on fashion

Winnin’ in every decision

Kendrick is master that mastered it

Isn’t it lovely how menaces turned attraction ?

Pivotin’ rappers, finish your fraction while writing blue magic

俺がプラスチックに包まれた例のアレを差し出したら お前らは俺を認めてくれた

覚えてるよ 丁寧にこしらえたリリックを殴り書きしては消してを繰り返してた

お前らの反応見たさにフリースタイルのパフォーマンスを見に行ったりもしたぜ

今じゃ俺はバカでかいスタジアムにだって住めるくらい金持ちさ 仕事なんてとっとと終わらせてな

ギャンブルで儲けた金に 黒山の人だかり

お高いリネンの服でも羽織って 女なんて自由自在さ

どうしたって俺が美味しいところを持っていくのさ

ケンドリックはマスター 全てを支配したマスターだぜ

脅威を覚える奴がいつの間にか魅力的に見えてくるなんて 実に素晴らしい

他のラッパーなんて俺の意のまま ブルーマジックを書く間にお前らの野暮用を終わらせな

Thank God for rap, I would say it got me a plaque

But what’s better than that ?

The fact it brought me back home

この世にラップがあってくれて 神には感謝しかないよ

記念の盾をゲットしたこともだけど

でもこれ以上にいいことがあるかって?

それはな 俺を家に帰してくれたことさ

We been waitin’ for you

Waitin’ for you

Waitin’ for you

Waitin’ for you

ずっと君を待ってるんだ

待ってるんだよ

待ってるんだ

I know everything

I know everything, know myself

I know morality, spirituality, goos and bad health

I know fatality might haunt you

I know everything, I know Compton

I know street shit, I know shit that’s conscious

I know everything, I know lawyers, advertisement and sponsors

I know wisdom, I know bad religion, I know good karma

i know everything, I know history

I know the universe works mentally

俺はなんでも知ってるぜ なんでもな 俺自身のことだって

道徳も 精神性も 健康の良し悪しだってわかる

お前を襲う宿命だってな

俺はなんでも知ってんだ コンプトンのことも

ストリートのクソどもも わざとやってるクソどもも

なんでも知ってるんだぜ 弁護士 広告 スポンサー なんでもな

知識についても ヤバイ宗教も 最高のカルマも

俺に知らないことなんてない 歴史だって知ってるし

万物は精神によって導かれることも知ってる

I know the perks of bullshit isn’t meant for me

I know everything, I know cars, clothes, hoes, and money

i know loyalty, I know respect, I know those that’s ornery

I know everything, the highs, the lows, the groupies, the junkies

I know if I’m generous at heart, I don’t need recognition

The way I’m rewarded, well, that’s God’s decision

I know you know that line’s for Compton School District

Just give it to the kids, don’t gossip about how it was distributed

I know how people work

I know the price of life, I’m knowin’ how much it’s worth

I know what I know and I know it well not to ever forget

Until I realized I didn’t know shit

The day I came home

デタラメの役得なんて 俺には何の意味もないってことも知ってんだ

なんでも知ってる 車に服 ビッチのことも金のこともな

信頼ってやつも リスペクトってものも 強情な奴も

知らないことなんてないんだ ハイな気分も ロウな気分も グルーピーにジャンキー なんだってな

もし俺が寛大な性格なら 誰かに認められなくたって構わないことも知ってる

どうやって俺が賞賛されるに至ったかもわかってるんだ ああ それは神の御業なんだが

知ってんだぜ 俺がコンプトンの校区域で見出しを飾ったってお前が知ってることもな

とにかく子供達にくれてやってくれ それがどういう風だったかなんていちいち騒ぎ立てるな

俺は人がどういう風に働くのかも 命の価値も知ってる

俺は命がどんだけ高くつくものか知ってるんだ 俺が何を知ってて 何に詳しいかってことも自分で分かってる

忘れたりしないぜ

クソのことはまるで知らないってことを知る その時までな

We been waitin’ for you

Waitin’ for you

Waitin’ for you

Waitin’ for you

ずっと君を待ってるんだ

待ってるんだよ

待ってるんだ

I met a little boy that resembled my features

Nappy afro, gap in his smile

Hand-me-down sneakers bounced through the crowd

Run a number on man and woman that crossed him

Sun beamin’ on his beady beads exhausted

Tossin’ footballs with his ashy black ankles

Breakin’ new laws, mama passed on home trainin’

俺によく似たガキに会ったんだ

毛は縮れてて 笑うと出っ歯がのぞくような子供さ

おさがりのスニーカーを履いて 人混みをかき分けて

自分を騙す奴には誰であれ徹底的に楯突くような

陽の光がその子の髪の毛を照らしてる ボロボロになったその髪を

サッカーしてるその脚は 陽に焼けて真っ黒な灰みたいだ

せっかくママが決めたルールだって破って好き放題

he looked at me and said, Kendrick you do know my language

You just forgot because of what public schools had painted

Oh, I forgot, “Don’t Kill My Vibe”, that’s right, you’re famous

I used to watch on Channel 5, TV was taken

But never mind you’re here right now don’t you mistake it

It’s just a new trip, take a glimpse at your family’s ancestor

Make a new list, of everything you thought was progress

And that was bullshit

I know your life is full of turmoil

Spoiled by fantasies of who you are, I feel bad for you

I can attempt to enlighten you without frightenin’ you

If you resist, I’ll back off quick, go catch a flight or two

But if you pick destiny over rest in peace then be can advocate

Tell your homies especially to come back home

その子は俺を見てこう言った「ケンドリック 君は俺たちの言葉を本当は知ってるんだ

ただ学校のシステムに塗り潰されて 忘れてしまってるだけ

ああ “Don’t Kill The Vibe”なんてのもあったね この曲で君は有名になったんだ

前はよくチャンネル5を見てたんだよ もうテレビは盗まれちゃったんだけど

でも気にしないで だってまさに今君がここにいる しくじらなかったね

こんなの新たな旅立ちってだけさ 君の祖先の面影がチラつくよ

一覧を今から作ってみなよ 君が前進してきた その全ての一覧を

そこに書いてるのは全部デタラメ 君の人生はいつだって混乱と隣り合わせだったから

自分が何者なのか? そんな幻想で君はめちゃくちゃになってしまったんだ

残念なことさ

君が怯えないように導くことだってできなくはないんだけど

お呼びじゃないんなら 今すぐ僕はどっかに行くさ

でももし君が死にこうべを垂れるというのであれば

声高に理想を叫ぶことを選ばずに

その時は君のお仲間にこう伝えないといけないよ

「家に帰れ」ってね

This is a world premiere

This is a world premiere

This is a world premiere

これがワールド・プレミアだ

これがワールド・プレミア

ワールド・プレミアって奴なんだ

I been lookin’ for you my whole life, in appetite

For the feeling I can barely describe, where you reside ?

Is it in a woman, is it in money, or mankind ?

Tell me something got me losing my mind, ah !

You make me wanna jump

(Jump, jump, jump, jump, jump)

(Let’s talk about love)

(Jump, jump, jump, jump, jump)

(Let’s talk about love)

(Let’s talk about love)

(Let’s talk about love)

これまでの人生 ずっと君を探していたんだ

言葉になんてならない感情への渇望さ 君はどこに隠れてるんだ?

君は女なのか?それとも金?それとも人間か?俺にはわからない

俺を虜にするアレの正体を教えてくれないか 頼むよ

そいつが俺を飛び立ちたい気持ちにさせるんだ

(愛について語ろうよ)

I been lookin’ for you my whole life, in appetite

For the feeling I can barely describe, where you reside ?

Is it in a woman, is it in money, or mankind ?

Tell me something got me losing my mind, ah !

I say where you at, from the front to the back

I’m lookin’ for you I react, only when you react

Ah, I thought I found you, back in the ghetto

When I was seventeen with the .38 Special

Maybe you’re in a dollar bill, maybe you’re not real

Maybe only the wealthy get to know how you feel

Maybe I’m paranoid, ha, maybe I don’t need you anyway

Don’t lie to me I’m suicidal anyday

I can be your advocate

I can preach for you if you tell me what the matter is

これまでの人生 ずっと君を探していたんだ

言葉になんてならない感情への渇望さ 君はどこに隠れてるんだ?

君は女なのか?それとも金?それとも人間か?俺にはわからない

俺を虜にするアレの正体を教えてくれないか 頼むよ

君はどこにいるんだ?俺の真正面なのか 俺の背後なのか

君を探している 君が反応してくれたら俺だって反応するんだけど

ああ 俺は君を見つけてたんだな ゲットーで

俺が17歳の頃さ あの時の俺は38マグナムを持ってた

もしかしたら君は1ドルぽっちしか持ってなかったのかもしれないし 君は存在しないのかもしれない

あるいは 富だけが君の心を知る手段なのかもしれない

俺は被害妄想に取り憑かれているのかも 俺は結局のところ君なんていらないのかもな

俺に嘘をつくのはやめてくれ どうせ俺はヤケクソなんだから

俺は君の代弁者になってやることもできるんだ

何が問題なのかを教えてくれれば 説教してやることだってできるのさ

解説

ここからは解説に移ります。この楽曲、私が思うに様々なトピックを飛び移る構成になっているので、冒頭から順番に見ていきましょうか。

ヒップホップに言及した前半〜「ラジオの報復』=東西抗争という解釈〜

まずは最初のヴァースですね。ここは比較的意味が取りやすいのではないでしょうか。ラッパーとしての彼の矜持、そして成功をテーマにしています。“sloppy”というのは正にこの”Momma”で聴くことのできるビートの種類のことですし、繰り返される“west”というのは西海岸ヒップホップのことでしょうね。

でもって、「ラジオの報復を模倣」という表現、ここがすごく抽象的なんですけど。報復というのが何を意味しているのかですよね。インターネットが発達する以前と言っていますから、個人的に連想したのは90’sヒップホップで展開された東西抗争です。

ここでこの東西抗争について解説しておきましょうか。ニュー・ヨークを中心とする東海岸のヒップホップ・シーン(ニュー・ヨークはヒップホップ誕生の地です)、そしてN.W.A.の登場を契機にギャングスタ・ラップのセンセーションを巻き起こしたロサンゼルスの西海岸シーン。90’sのヒップホップはこの二大勢力に大別することができます。

この二大勢力のそれぞれを象徴したのが、東海岸の「ビギー」ことノトーリアスB.I.G.と、西海岸の2パック

The Notorious B.I.G. – Juicy (Official Video) [4K]
2Pac – California Love feat. Dr. Dre (Dirty) (Music Video) HD

今日までヒップホップ史上最高のラッパーと名高いこの2人ですが、2パックを襲った銃撃事件の黒幕がビギーとそのプロデューサーであるという憶測が、この両者の関係性を決定的に破綻させます。

2人は楽曲の中でお互いを苛烈にこき下ろし、過激なビーフ(=罵り合い)を展開。このビーフ自体は今日でもしばしば見られるヒップホップの伝統ですし、それだけで済めばよかったのですが、この東西抗争は最悪の結末を迎えます。

それが、2人の相次ぐ謎の死。2パックは1996年に、ビギーは翌年1997年に、それぞれ凶弾に倒れます。どちらの銃撃も犯人は明らかにされていませんが、これは明らかに東西抗争の結果であり、闇社会と密接に関わりを持つヒップホップ・カルチャーの暗部の象徴そのものでした。

東西の両雄を最悪の形で失ったこの東西抗争は、音楽史上でも最悪の事件と言っていいでしょう。実際、この事件を契機にヒップホップはしばらくその活発さを失ってしまいます。

この血を血で洗う暴力の連鎖、それをして「ダサい」と言い切っているのではないかと思う訳です。ラマーにとって2パックは極めて重要な存在ですし、この楽曲でヒップホップをテーマに取っていることからもね。

ただ、その中でこうした暴力にNOを突きつける、汚れなきラマーの魂の無力感をも彼は告白します。続く「俺の汚れのなさは何の役にも立たなかった」という部分ですね。やはりここにも、前作“good kid, m.A.A.d city”で示した「コンプトンのいい子ちゃん」としての彼の自意識が顔を出します。

で、リリックにある「プラスチックに包まれた例のアレ」ってのがまさしくこの“gkmc”のことで。実際、ラマーのレガシーはあのアルバムの大成功から始まっていますからね。

そこからのラマーの成功というのが如何にもな「金持ちラッパー」の姿として描かれるところが自虐的でもある訳ですが。この辺り“Wesley’s Theory”との符合を発見できるのではないかと。

ラマーの知に言及した中盤〜ソクラテス的読解〜

次に見ていくのはソクラテス「無知の知」に着想を得ていそうなパート。繰り返し語られる「ラマーが知るもの」に言及したリリックです。

ありとあらゆるものを知っていると豪語するラマーですが、最後に「クソのことはまるで知らない」と言います。そして、その無知を自覚するまで、自分が何を知っているのかは決して忘れることがないだろうと。

これはもうまるっきり「無知の知」なんですよね。哲学の世界における最大の巨人、ソクラテスが提唱したとされる概念です。かいつまんで言うと、「自身の無知を自覚する者は、そうでない者より賢明である」というもんでして。

で、このソクラテスからもう少し引っ張ると、彼の重要な示しの1つが「知行合一」。これは、知識と徳は同一であるとする考えですね。「知識は善悪を判断するためのものであり、これを持つことで人間の魂は善良なものになる。罪を犯すのは、この知に欠けているからである」という主張です。

ここに、ケンドリック・ラマーの人生観と共通するものを私なんかは発見するんですよ。ラマーは最悪の街コンプトンで、肥大化した資本主義の蔓延するアメリカで、見せかけの音楽が跋扈するヒップホップのシーンで、誇りと高潔さを失うまいと懸命に生きています。それはここまでに見た数々のリリックが証明してくれていますよね。

そのために何が必要か?それは善悪を見極める能力であり、それはソクラテスによるとなのです。だから彼はここで、自分が何を知り、そして何を知らないかを明らかにする必要があったんでしょうね。

もう少し言及しておくと、ラマーに擦り寄ってきた「アンクル・サム」「ルーシー」はこう発言しているんですよ。「私/俺はなんでも知っている」と。ここに「無知の知」が示す真なる賢明さを照らし合わせると、彼らが如何に愚かで表面的な存在であるかというのが見えてくると思いませんか?

ラマーが求める「何か」についての後半〜その正体こそが”home”ではないか?〜

で、少し話は飛んで楽曲の最後のヴァースです。ラマーは人生の中で絶えず「何か」を探していることを明らかにするんですね。ただ、そいつの正体は言及されません。リリックの中でも「君は女なのか?それとも金?それとも人間か?俺にはわからない」と言ってしまっていますから。

色んな解釈は可能だと思います。たとえばそれは単に「幸福」という抽象的な概念で捉えてしまってもいいでしょうし、先ほどの文脈を踏まえれば「知」、あるいは「無知」を求めていると理解できるでしょうからね。

ただ、ここで重要になると私が解釈したのはリリックに2回ほど登場する“home”という表現です。こいつもこいつで厄介でして、どう読解すべきか曖昧なんですよ。和訳ではシンプルに「家」と訳しておきましたが。

さて、話は前後しますが、ラマーは幼少の彼によく似たある少年との出会いを描いていますよね。彼がラマー放ったこの一言「ケンドリック 君は俺たちの言葉を本当は知ってるんだ」これがすごく”home”の読解に重要なのではないかと。

ラマーに流れるアフリカン・アメリカンの血、あるいはゲットーで過ごした一人の少年の精神、そういったものを「言葉」と比喩的に置き換えているんだと思うんですけど、これと”home”って同義と捉えてしまっていいのではないかと。つまり、「彼の原点」

それをこそ、彼は求め続けていたのでは?だからこそ、「ああ 俺は君を見つけてたんだな ゲットーで」と言っているような気がするんです。「何か」とはアフリカン・アメリカンとして生きる彼であり、劣悪なコンプトンで犯罪と隣り合わせの生活を送ってきた彼であり、2パックに憧れた彼のことだと、私はそう理解しています。だから、この楽曲は“Momma”と冠されている。母、つまりルーツそのものの名を。

まとめ

……解説が長すぎる。

いや、仕方ないんですよ。この読解は本当に難解かつ重要ですから。あくまで私の解釈に過ぎず、正解は違うところにあるのかもしれませんけどね。ただ、いい線言っている自信はあります。

しかし、いよいよソクラテスまで持ち出してきたとなるとこのアルバムのハイ・コンテクストっぷりには驚きを通り越して怒りすら湧いてきますよ。理解させる気がないでしょこんなの。ただ、その途方もない深度こそ、この作品を史上稀な名盤にしている最大の要因というのが腹立たしくも愛おしい。なんだこのアルバムは。名盤か。

この読解に手間取って随分更新が滞ってしまいましたが、次回は10曲目、”Hood Politics”です。これもまた大変そうな匂いがプンプンしますけど、気長にお待ちください。それではまた。

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