
企画当初はTwitter(現X)の「ハイライト」機能にてまとめておりましたが、この機能が廃止され一挙に振り返るのが難しくなってしまいましたので、ブログのポストを利用して再掲いたします。アルバムごとにリプライで楽曲レビューをしておりますので、ご一読ください。
Queen (1973) 編
— ピエール (@pierre_review) June 5, 2021
レッド・ツェッペリンやモット・ザ・フープルといった、UKロックの先達からの影響の色濃いクイーンのデビュー作です。
マーキュリーとメイの二大巨頭が生み出す楽曲はどれもグラマラスかつハード。後の成功を予感させない刹那的な頽廃すら感じさせます。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/iZu9CsI7Ub
Queen II (1974)編
— ピエール (@pierre_review) July 19, 2021
重厚なサウンドを更に発展させ、本作ではプログ・ロックの美学を吸収。A面を「サイド・ホワイト」、B面を「サイド・ブラック」として対照的な音像を展開します。最高傑作との呼び声も高く、この絢爛豪華な音の洪水をもって初期クイーンは確立されました。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/nyoNczKJxH
Sheer Heart Attack (1974)編
— ピエール (@pierre_review) September 5, 2021
1stでZEPを、2ndではイエスを吸収したクイーンが今作で見せるのは、ザ・ビートルズ的ポップネスです。
今作からディーコンも作曲に加わり、四者四様のセンスが織り成すバラエティに富んだ楽曲は、クイーンの不定形のスタイルを定義するかのよう。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/xhdxIIjo8x
A Night At The Opera (1975)編
— ピエール (@pierre_review) September 14, 2021
一般にクイーンの最高傑作と目される名盤です。過去3作で見せた多彩な音楽性を1枚の作品に内包してみせ、過去になくドラマチックで典雅な音像を獲得。その万華鏡の如き世界観は、かの『ボヘミアン・ラプソディ』に頼らずとも主張されています。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/E5Zvy2c9fO
A Day At The Races (1976)編
— ピエール (@pierre_review) September 28, 2021
『オペラ座の夜』と対になる作品で、初期クイーンの集大成となる1枚。アルバム作品としてのスケール感は前作に劣る一方で、個々の楽曲は秀作揃いです。一層バラエティ豊かになりつつも、UKロックの真打としてのクイーンを堪能できる最後の作品。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/u6XPzLuvcc
News Of The World (1977)編
— ピエール (@pierre_review) October 12, 2021
UKシーンに吹き荒れるパンク旋風へのクイーンの回答とも言える衝撃作。これまでのゴージャスなサウンドをいとも容易く捨て去り、ハードでパワフルなロックを展開します。強引な転身にも関わらず、史上最高のロック・アンセムを放った強烈な1枚。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/43qUJVd2w9
Jazz (1978)編
— ピエール (@pierre_review) November 1, 2021
前作で見せた強引な音楽性の転換を引き継ぎつつ、本作では初期の華麗なサウンドが幾許か取り戻されています。その結果生まれる世界観はこれまでになく無秩序ですが、メンバーの個性が発揮される格好の舞台でもあり、正に「ごった煮」の中での狂騒を演じた1枚。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/WTE9mCSMDI
The Game (1980)編
— ピエール (@pierre_review) November 10, 2021
新たな時代を迎えたクイーンは、本作で更なる変貌を遂げます。頑なに拒んできたシンセサイザーの導入、アメリカナイズドされたシングル群、最早『キラー・クイーン』の面影はありませんが、よりポップになった楽曲はコンパクトながら素晴らしいクオリティ。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/ExQLvTM5E8
Flash Gordon (1980)編
— ピエール (@pierre_review) December 12, 2021
『ザ・ゲーム』と同時期に録音された、同名映画のサウンドトラック。映画のチープな内容を一旦無視するとしても、ほとんどが劇伴のインストゥルメンタルで、「クイーン」として楽しむのは些か難しいのは事実。序曲と終曲を聴けば十分ではないかと。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/gR6DpTxiGY
Hot Space (1982)編
— ピエール (@pierre_review) December 18, 2021
『地獄へ道づれ』の大ヒットを受けて、ディスコ色をより強めた異色の作品。「駄作」と名高い本作ですが、クイーン的ニュー・ウェイヴと解釈すればその内容は再評価の余地が大いにあります。ディーコン/マーキュリーの作曲が光る、好盤と呼ぶべき作品では。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/1gJ11iPgQB
The Works (1984)編
— ピエール (@pierre_review) January 6, 2022
前作での失敗を受け、『ザ・ゲーム』で展開した質実剛健なポップ・ロックに回帰した1枚です。4人それぞれの作曲は充実し、特にテイラーは初のNo.1ヒットを飛ばすと好調な一方、どこかソロ作品の寄せ集めといった印象の残る散漫な作品であるのも事実でしょう。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/vooQrZitz4
A Kind Of Magic (1986)編
— ピエール (@pierre_review) January 20, 2022
ライヴ・エイドでの絶賛を受け、どの楽曲にも円熟と自信が滲み出しています。スタジアム・ロックのスケール感をクイーンの特質である過剰なゴージャスさと融和させることで、その迫力は過去最高に。初期の傑作にも引けを取らない、貫禄ある名盤です。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/U6rIkWyVyx
The Miracle (1989)編
— ピエール (@pierre_review) January 26, 2022
これまでのキャッチーな音楽性を継承しつつも、そこには気迫にも似た力強さがあります。マーキュリーに残された時間が少ないことを悟られぬようストレートに、それでいて多彩に表現した本作は、80’sクイーンの集大成として相応しい出来栄えでしょう。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/z63Ueqx3t9
Innuendo (1991)編
— ピエール (@pierre_review) February 19, 2022
F・マーキュリーの遺作となった作品。初期の豪奢な音像に回帰しつつも、そこには80’sの彼らが見せた堅牢なポップネスの足跡も刻まれています。そして目前の悲劇を些かも悟らせないマーキュリーの気高き絶唱は、天性の道化だった彼の暇乞いとして余りに完璧。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/Wh7FVJtw5A
Made In Heaven (1995)編
— ピエール (@pierre_review) March 15, 2022
F・マーキュリーの早逝から4年を経て、クイーン最後の作品として制作された1枚。マーキュリー最晩年の音源や、未発表音源、ソロ楽曲のリテイクまで、利用可能な素材をかき集めた寄せ集めの感も否めませんが、どこか穏やかなムードが胸を締めつけます。#クイーン全曲レビュー pic.twitter.com/ngMKUTX81w
オマケ①:「クイーン全アルバム・ランキング」
オマケ②:「クイーン名曲ランキングTOP50」
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