今日も今日とて“To Pimp A Butterfly”全訳解説です。バックナンバーは↓からどうぞ。
さて、ちんたらちんたらこの企画を更新してましたけど、とうとうケンドリック・ラマーがシーンに帰ってきてしまいました。
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— Kendrick Lamar (@kendricklamar) April 18, 2022
来たる5月13日、アルバム・タイトルは“Mr. Morale & The Big Steppers”。目下最新作の”DAMN”以来5年ぶりとなるアルバムですよ。
これは流石に急がないといけません。なんとかして5月13日までには私の中で”To Pimp A Butterfly”は咀嚼しきって、その上でケンドリック・ラマーの今に向き合いたいのでね。それでは早速リリックの全訳から見ていきましょうか。
“Hood Politics”全訳
K-Dot, pick up the phone, nigga
Every time I call, it’s going to voicemail
Don’t tell me they got you on some weirdo rap shit, nigga ?
No socks and skinny jeans and shit, ha
Call me on Shaniqua’s phone !
K. Dot 電話に出ろよ
いつ電話したって留守電行きじゃないか
つまんねえラッパー野郎になり下がったなんて聞きたかないぜ
ソックスもスキニーも身につけない あの頃のファッションを忘れてチャラつくような奴にはなるな
シャニクアにかけてくれたら俺につながるからよ
I been A-1 since day one, you niggas boo boo
Your home boy, your block that you’re from, boo boo
Lil hoes you went to school with, boo boo
Baby mama and your new bitch, boo boo
We was in the hood, 14 with the deuce-deuce
14 years later going hard, like we used to on the dead homies
On the dead homies
ハナっから俺は一流さ お前らはなってないね
お前の家にいるガキ お前の地元 まるでダメだ
学生時代からつるんでるかわいこちゃん そいつもクソ
赤ん坊の母親にお前が最近よろしくしてるビッチ どっちも最悪さ
俺らは地元にいただろ 14の時から拳銃がすぐそこにあるようなとこだ
14年後もどうせ大変だぜ まるで死んだあいつらが一緒にいるみたいだろ
死んだあいつらと一緒にいるみたいだ
I don’t give a fuck about no politics in rap, my nigga (my nigga)
My lil’ homie Stunna Deuce ain’t never comin’ back, my nigga (my nigga)
So you better go hard every time you jump on wax, my nigga (my nigga)
Fuck what they talkin’ ‘bout, your shit is where it’s at, my nigga (my nigga)
Came in this game, you stuck your fangs in this game
You wore no chain in this game, your hood, your name in this game
Now you double up, time to bubble up the bread and huddle up
Stickin’ to the scripts, now here if them Benjamins go cuddle up
Skip, hop, drip, drop, flip, flop with the white tube sock
It goes “Sherm Sticks, burn this”
That’s what the product smell like when the chemicals mix
50 nigga salute, out the Compton zoo, with the extras
El Cos, Monte Carlos, Road Kings, and dressers
Rip Rindaz, P-Funkers, Mexicans, they fuck with you
Asians, they fuck with you, nobody can fuck with you
政治に触れないようなダサいラップなんてやる気はないね
俺のダチで仲間だったStunna Deuceはもう二度と帰ってこない 撃ち殺されたからだ
だからリリックを書くときは腹を括った方がいいぜ
連中が何を言おうと気にするな お前の言いたいことが何より重要なんだ
この世界に足を踏み入れて 爪痕を残してやれ
鎖なんかで飾り立てなくたっていいんだ この世界でお前の故郷を お前の存在を知らしめろ
今やお前の掛け金は倍 金をもっと増やせ 手に入るもんはなんでも集めろ
リリックに忠実になれ そうすりゃ金がひとまとまりになってやってくるぜ
白い靴下でスキップ ホップ トリップ……
そうすりゃこうだ「シャームスティックに火をつけろ」
化学成分がたっぷり入った匂いってのはこんな感じさ
50人のニガーが敬礼するのさ 動物園みたいにクレイジーなコンプトンから仲間を引き連れてやってくる
El CosにMonte Carlos、Road Kingsのメンバーに衣装係 Rip RidazにP-ファンクの連中 それにメキシコ人 どいつもこいつもお前に嫌がらせをしてる
アジア人の奴らもな でもお前は誰にも邪魔されない存在さ
I been A-1 since day one, you niggas boo boo
Your home boy, your block that you’re from, boo boo
Lil hoes you went to school with, boo boo
Baby mama and your new bitch, boo boo
We was in the hood, 14 with the deuce-deuce
14 years later going hard, like we used to on the dead homies
On the dead homies
ハナっから俺は一流さ お前らはなってないね
お前の家にいるガキ お前の地元 まるでダメだ
学生時代からつるんでるかわいこちゃん そいつもクソ
赤ん坊の母親にお前が最近よろしくしてるビッチ どっちも最悪さ
俺らは地元にいただろ 14の時から拳銃がすぐそこにあるようなとこだ
14年後もどうせ大変だぜ まるで死んだあいつらが一緒にいるみたいだろ
死んだあいつらと一緒にいるみたいだ
Hopped out the Caddy, just got my dick sucked
The little homies called and said, “the enemies done cliqued up”
Oh, yeah ? Puto want to squabble with mi barrio ?
Oh, yeah ? Tell ‘em they can run it for the cardio
Oh, yeah ? Everythin’ is everythin’, it’s scandalous
Slow motion for the ambulance, the project filled with cameras
The LAPD gamblin’, scramblin’, football numbers slanderin’
Niggas names on paper, you snitched all summer
Streets don’t fail me now, they tell me it’s a new gang in town
From Compton to Congress, set trippin’ all around
Ain’t nothin’ new, but a flu of new Demo-Crips and Re-Blood-licans
Red state versus a blue state, which one you governin’ ?
They give us guns and drugs, call us thugs
Make it they promise to fuck with you
No condom, they fuck with you, Obama say, “What it do ?”
キャデラックを飛び降りると あっという間に俺のイチモツにしゃぶりつく
地元のチビ共が連絡を寄越すんだ「連中が手を組んだぞ」ってな
そうかい ビッチ共は俺の仲間に喧嘩をふっかけたいんだな
そうかよ 連中に伝えてくれ 有酸素運動したいからって理由でずらかってくれても構わないってな
そうさ 何もかも 一体全体 まるで馬鹿馬鹿しい
トロい救急車も 団地中に響き渡るシャッター音も
ロス警察はしっちゃかめっちゃかで危ない橋を渡ってら ムショにぶち込まれた奴らがキレてるぜ
また黒人がリスト入りさ 夏中チクって回ってたんだろ
ストリートは俺を裏切ったりしない あいつらはコンプトンの新しいギャングだって教えてくれたぜ
コンプトンから国会まで 自分の縄張りを確認してるのさ
珍しいことじゃない 買収と縄張り争いなんてのはな
赤の連中と青の連中 お前はどっちのトップなんだ?
俺らに銃とヤクをばら撒いたのは連中なんだぜ でも奴らは俺らを凶悪犯呼ばわりさ
連中はお前に手出ししようとしてんだ
コンドームなしでな オバマが言ってるぜ「調子はどうだい?」だってよ
I been A-1 since day one, you niggas boo boo
Your home boy, your block that you’re from, boo boo
Lil hoes you went to school with, boo boo
Baby mama and your new bitch, boo boo
We was in the hood, 14 with the deuce-deuce
14 years later going hard, like we used to on the dead homies
On the dead homies
ハナっから俺は一流さ お前らはなってないね
お前の家にいるガキ お前の地元 まるでダメだ
学生時代からつるんでるかわいこちゃん そいつもクソ
赤ん坊の母親にお前が最近よろしくしてるビッチ どっちも最悪さ
俺らは地元にいただろ 14の時から拳銃がすぐそこにあるようなとこだ
14年後もどうせ大変だぜ まるで死んだあいつらが一緒にいるみたいだろ
死んだあいつらと一緒にいるみたいだ
Everybody wanna talk about who this and who that
Who the realest and who wack, or who white or who black
Critics want to mention that they miss when hip-hop was rappin’
Motherfucker, if you did, then Killer Mike’d be platinum
Y’all priorities fucked up, put energy in wrong shit
Hennessy and Crown Vic, my memory been gone since
Don’t ask about no camera blocking at award shows
No, don’t ask about my bitch, no, don’t asl about my Vogues
‘Less you askin’ me about power, yeah, I got a lot of it
I’m the only nigga next to Snoop that can push the button
Had the Coast on standby
どいつもこいつも話したくてしょうがないのさ あいつが何した あいつはどうだってな
誰がホンモノで誰がクソダサいか 誰が白で誰が黒か
批評家共はこう言いたいんだろうな「ヒップホップがただの言葉遊びになってしまって遺憾である」
クソが もし本気でそう思ってるんだったらなんでKiller Mikeはプラチナ・アルバムを持ってないんだ
お前ら全員優先順位が滅茶苦茶なんだよ 間違ったことに熱を上げてどうすんだ
コニャックとクラウンヴィクトリアを見た辺りで そっからの記憶がなくなってる
アワードの場で俺のプライベートについて聞かないでくれ
やめろ 俺の女のことも 俺の敵のことも聞かないでくれ
俺の権力についてのことならまだしもな ああ そいつはたんまり持ってるからよ
俺は次のスヌープになれる唯一の男だ ボタンだって押せちまう
向こうの海岸にブチ込んでやる準備は万端だぜ
“K. Dot, what up ? I heard they opened up Pandora’s box”
I box ‘em all in, by a landslide
Nah homie we too sensitive, it spill out to the streets
I make the call and get the coast involved then history repeats
But I resolved inside that private hall while sitting down with Jay
He said “it’s funny how one verse could fuck up the game”
I been A-1 since day one, you niggas boo boo
「K. Dot、調子はどうだ?あいつらパンドラの箱を開けちまったらしいぜ
だからあいつらまとめて箱の中に放り込んでやったよ 地滑りを起こしてやったぜ
なあ 俺らは敏感すぎるんだって ストリートにまで広がっちまうぞ
また東と西でああだこうだってか 歴史ってのは繰り返すもんだ
でも俺はJayと一緒に深刻な溝を埋めるに至ったのさ
Jayの奴言ってたぜ「たった1つのヴァースが業界を破茶滅茶にできるなんて 面白いよな」
ハナっから俺は一流さ お前らはなってないね
解説
ここからは解説です。ただ、今回は結構わかりやすいですよね。3つのヴァースそれぞれで主題が限定的ですから。ヴァースに沿ってみていきましょうか。
1stヴァース/ラッパーとしてのあり方
1stヴァースの冒頭で勢いよく主張される「政治に触れないようなダサいラップなんてやる気はないね」というリリック。ここまでの解説を読めばわかってもらえると思うんですが、ケンドリック・ラマーというアーティストは極めてコンシャスで社会的な眼差しを持った存在です。その表現のスケールは時にミクロ、時にマクロと自在ですが。
続けて登場するのはStunna Deuceという人名で、彼は実在したラマーの友人です。リリックでも語られる通り彼は銃殺されている訳ですが、それはひとえにコンプトンという街の劣悪さが所以。
そして、そういう経験をしているラマーはこのことをラップによって訴えねばならないと自覚している訳です。だから、そうした社会の実情や政治に切り込まないラップは「ダサい」と切り捨てるんですね。
そこからは、おそらく次世代のラッパーに対する啓蒙です。言葉にすれば割と単純で、「言いたいことをラップしろ」、「周りのことは気にするな」、「リリックに忠実であれ」と、当たり障りがないと言えばそうなんですが。ただ、これをケンドリック・ラマーが言うんですからその重みは果てしない。
この辺りは、“King Kunta”と重複するものを感じられます。あちらも現代のラッパーに対する挑戦と啓蒙でしたからね。
面白いのが「50人のニガーが敬礼する」という表現。何故50人なのかというと、ラマーが敬愛する2パックの体には、AKの上に”50 nigga”と書かれたタトゥーが彫られているから。ここに2パックへのリスペクトを滑り込ませているんです。
このタトゥーは、「50人のニガーがAKを持って蜂起すればアメリカの脅威になり得る」というちょっと物騒な思想を表現したものなんですけど、たった50人であってもアフリカン・アメリカンが立ち上がることは大きな意味を持つ、そうした解釈であればそれはラマーの主張とも共鳴しますからね。
2ndヴァース/”Hood Politics=フッドの政治”について
続いて2ndヴァースです。ここでテーマがヒップホップから離れて、フッドのありのままの姿をラップしていきます。
新たなギャングが生まれ、縄張り争いの抗争と買収は日常茶飯事。生活のすぐ隣には銃とドラッグ。日本ではまず考えられない最悪の治安がリアルとして広がるのが、ラマーが生き抜いてきた街、コンプトンです。
その上で彼はその一切合切を馬鹿馬鹿しいと切って捨てるんです。楽曲で絶えず繰り返されるフックも、この2ndヴァースと一番密接に関わってくる部分ですね。人が平気で死ぬような街、ビッチが溢れる街、それらを“boo boo”(=「なってない」)と言ってのけ、「俺はハナっから一流」と違いをアピールしていきます。
そもそも楽曲のタイトルである”hood politics”、日本語に訳すと「フッド(=地元)の政治」となりますけど、そこには法なんてないも同然ですからね。N.W.A.がかつて“Fuck The Police”で告発したコンプトンの劣悪さに通ずるものがあります。
ただ、この楽曲、ひいては”To Pimp A Butterfly”でラマーが主張したいのは、扇動的なメッセージではなく、くだらない闘争や暴力はごめんまっぴらだという平和的な提言。ラマーは次作”DAMN”でヒップホップとしては初のピューリッツァー賞受賞という偉業を成し遂げますけど、それは彼のこうした非暴力的なキャラクターありきでのことですから。
3rdヴァース/”Control”ヴァースへのメンション
最後に見ていくのは3rdヴァース。ここでも主題となってくるのはヒップホップ。「批評家共はこう言いたいんだろうな「ヒップホップがただの言葉遊びになってしまって遺憾である」」という部分から見ていきましょうか。
オールド・スクールにおける伝説の1人、グランドマスター・フラッシュが『ザ・メッセージ』でコンシャス・ヒップホップを発明して以来、パブリック・エナミーや上述のN.W.A.、数々のヒップホップ・アーティストは社会への嫌悪やありのままの主張をラップに乗せてきました。
しかし、今日においてそうした性格は必ずしも継承されているとは言えない。単なるライミングに終始した、主張ではなくテクニックとしてのラップ。そのことに批評家は肩を落としていると。まあ、ここまでは納得ですよね。
そこに返す刀でこう切り込みます。「クソが もし本気でそう思ってるんだったらなんでKiller Mikeはプラチナ・アルバムを持ってないんだ」と。
Killer Mikeもケンドリック・ラマーと同じく、硬派でコンシャスなリリックを個性とするラッパーです。もし批評家の表明する落胆が心からのものであるなら、Killer Mikeは支持されるべきだし、そのレコードは売れるはず。だというのに彼はプラチナ・アルバムを獲得していない、結局批評家連中は口だけなのさ……と毒づいてみせるんですね。
次に見ていきたいのが「俺は次のスヌープになれる唯一の男だ」からの一連のリリック。スヌープは言わずと知れた西海岸のビッグ・ネーム、スヌープ・ドッグのことです。彼の後継者たり得る存在だという自負を言っているんですが、ここから先が不穏当で。
「ボタンだって押せちまう 向こうの海岸にブチ込んでやる準備は万端だぜ」と続くんですけど、このボタンという表現、恐らくはミサイルの発射ボタンのことなんですよ。そしてブチ込む対象は「向こうの海岸」。ラマーは西海岸のアーティストですから、向こうとなると、当然東海岸です。
東西の対立となると、前回の“Momma”でも取り上げた東西抗争を連想しますけど、これが実はそうじゃない。ここでの東西対立が示すのは2013年にリリースされたBig Seanの楽曲“Control”でのラマーのヴァースです。
ここで”Control”のヴァースの和訳までしてしまうとボリュームがえらいことになるのでかいつまんで説明すると、いくつかのリリックが多くの議論を呼ぶことに。
例えばここ。
I‘m Makaveli’s offspring, I’m the king of New York
King of the Coast, one hand, I juggle them both
俺はマキャベリの子孫だ そんでもって俺はNYの王様
どっちも俺の思いのままさ 俺は東と西 両方の王者
マキャベリというのは2パックのことを示しています。何度も言及しているようにラマーは2パックをリスペクトしていますし、実際ラマーは「2パックの再来」とまで言われていますから。となると、次に出てくる「NYの王様」は、西の2パックに並ぶ東海岸の伝説、ビギーのことと解釈することもできてしまう。
その上で、ラマーは「俺は両方の王者」と言ってのけます。つまり、バキバキのウェスト・コースト・ラッパーであるラマーが、東海岸の王と自称した訳ですよ。東西抗争は終結したといえ、自身の出自に誇りを持つヒップホップ・シーンにおいてこの宣言はかなり際どい挑発です。
それにリリックの中で、ドレイクやプッシャTといった東海岸の新鋭ラッパーを名指しで取り沙汰しています。直接的なdisはないものの、これも流石に挑発的が過ぎますね。
このことを指して、ラマーは「東海岸にミサイルを落とす」と言っているんです。スヌープ・ドッグを引き合いに出したのも、彼が90’sの東西抗争下において西海岸を代表する存在だったことに起因しているでしょうね。
そして楽曲の結びとなる語りかけ。ここの話者が最初はイマイチ見えてこないんですよね。K. Dot(ラマーのかつてのステージ・ネーム)ですからラマー本人ではなさそうですし。
ここで登場するパンドラの箱っていうのも、この”Control”ヴァースのいざこざを指しているとはちょっと思えない。”Control”ヴァースのことなら、箱を開けたのはどう考えてもラマー自身なので文意がちぐはぐになりますからね。
ただ、「歴史は繰り返す」と東西抗争に思いを馳せた後、こう語るんです。「でも俺はJayと一緒に深刻な溝を埋めるに至ったのさ」と。Jayってのは明らかにジェイ・Zのことなんですけど、となると「俺」はドレーということになります。
東西抗争は2パックとビギーの暗殺という考え得る限り最悪の結末を迎えた訳ですけど、これ以上の犠牲は出してはならないと西海岸の代表であるドレー、そして東海岸で頭角を表していたジェイ・Zは和解を果たすんですね。実際、ドレーのアルバム、“2001”のリリックはほぼほぼジェイ・Zが書いています。
東西抗争の余波は大きかったものの、それでも東西両雄が手を取り抗争を終結させた。つまり、ここではかつての東西抗争の当事者であるドレーが、ラマーに対し訓示を垂れている状況を表現しているのではないかと。
ジェイ・Zが語ったという「たった1つのヴァースが業界を破茶滅茶にできるなんて 面白いよな」だって、それは”Control”ヴァースのことでもあり、東西抗争下で繰り広げられた2パックとビギーのビーフのことでもあるでしょうから。
https://www.youtube.com/watch?v=iIsHg3BHpB0まとめ
さて、今回は”Hood Politics”についての全訳解説でした。
前回の”Momma”がやたら抽象的だった分、今回は何が言いたいのかが比較的わかりやすくて助かりました。とはいえ、東西抗争や”Control”ヴァースのようなヒップホップ・カルチャーを前提としたものではあるので解説はかなりボリューミーになっちゃいましたけど。
そろそろアルバムも終盤に差し掛かってきますね。次回はM.11“How Much A Dollar Cost”でお会いしましょう。
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