この前「音楽のお供にコーヒーはどうですか」なんて記事を書きました。
↑の記事、まだご覧になっていないという方があればどうぞ。で、音楽と一緒に楽しみたい飲み物って、何もコーヒーに限った話じゃないですよね。アレがあるじゃないですか。そう、お酒です。
お酒もコーヒー同様人によってハッキリ好き嫌いが分かれるものだとは思うんですが、今回の文章のテンションが若干高いことからも見て取れるように、私はお酒大好きです。
で、この音楽ブログでお酒を紹介するに当たって、音楽と一緒に楽しみたいお酒は何か、と考えたときに思いついたのが「ウイスキー」。まあ私が一番好きなだけっちゃあだけなんですが。
お酒を普段から飲むという人でも、ウイスキーはよくわからない……という方はもしかしたらいらっしゃるかもしれません。普段飲まない方ならなおさらですね。ということで今回は、初心者の方にオススメのウイスキーを3銘柄厳選してご紹介します。例によって一緒に音楽紹介もしていきますよ。それでは、参ります。
ウイスキーの飲み方
変な話ですが、まずはここから書いた方がいいかなと。音楽ブログでいきなりウイスキー講座が始まる唐突さ、驚かずに付いてきてください。ちゃんと音楽紹介しますから。
というのも、ウイスキーって最低でもアルコール度数が40%はあるんですよ。だから日本酒やワインみたいな感覚で飲むと確実に酔います。それもあっという間に。なので飲み方を最低限知っておいた方がいいんですよね。
で、ここでうんちく語ってもいいんですが、それは流石に脱線しすぎなので、こちらのサイトを参照してください。
サントリーの公式サイトにウイスキーの飲み方が丁寧に記載されてます。色々書いてますが、一般的なのは「ストレート」、「ロック」、「ソーダ割り(ハイボール)」あたりですか。今回ご紹介する銘柄はどんな飲み方でも楽しめますが、参考までにオススメの飲み方もあわせて紹介しておきますね。
オススメ銘柄① 「シーバスリーガル ミズナラ 12年」
[ギフト] シーバスリーガル 12年 ミズナラ スペシャル・エディション 箱付き 40度 700mlそろそろ話を本筋に戻しまして。オススメウイスキーの紹介に移りましょう。
初めてウイスキーを飲んでみたい、そういう方にはまずはコレ。「シーバスリーガル ミズナラ 12年」がオススメです。
非常にサッパリとした飲み口と爽やかな香りが特徴的で、いわゆる「アルコール感」みたいなものをほとんど感じないナチュラルな銘柄。非常にバランスが取れているので、最初に飲む銘柄としては最適だと個人的に思います。
その爽やかなテイストを存分に楽しむならストレートで飲むのが一番です。「いきなりストレートは……」と思う方もあるでしょうが、この銘柄の飲みやすさは想像を絶するレベルなのできっと問題ないかと。逆にハイボールはこのウイスキー本来の味わいが薄らいでしまうのであまりオススメしません。
「シーバスリーガル ミズナラ 12年」とあわせて聴きたいアルバム
とにかく滑らかで飲みやすいミズナラ12年。これに合わせる音楽も当然スムースなものがいいでしょう。
定番ですけどこの作品をチョイスしておきましょうか。サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』です。
ポール・サイモンとアート・ガーファンクルのハーモニーとお酒の相性って凄まじいんですよね。シラフで聴いてもとんでもなく気持ちいいんですが、お酒が入ってくるともう神聖さすら感じてしまうというか。
1人でお酒飲みながらこのアルバム聴いちゃうと思わず泣いちゃうんですよね。とにかくメロディが美しい。冒頭の表題曲もいいんですが、個人的には↑にも挙げた『ボクサー』でやられちゃいます。
明日に架ける橋オススメ銘柄② 「グレンモーレンジィ オリジナル」
グレンモーレンジィ オリジナル 箱入り 700ml次に紹介するのは「グレンモーレンジィ オリジナル」。この銘柄も非常に飲みやすいボトルですが、シーバスと比べるとこちらの方が個性的な味わいがあります。
よくウイスキーのテイスティングで「フルーティ」なんて表現が使われますが、このグレンモーレンジィはまさしくフルーティ。名前や橙色のラベルからイメージできるように、柑橘類の爽やかな甘みと香りが堪能できる逸品です。
このグレンモーレンジィの飲み方でオススメなのはハイボール。ソーダで割ることで香りが一層開き、本当に華やかな一杯になるんですよね。居酒屋で飲むようなハイボールとはレベルが違います。ハイボール好きな方には是非オススメしたいですね。もちろんストレートでも楽しめます。
「グレンモーレンジィ オリジナル」とあわせて聴きたいアルバム
この華やかなボトルに合わせる音楽は、やはり相応に華やかなものがいいのではないかと。
ただあまり激しいロックというのも1人でじっくり飲むには少しそぐわないというか。案外難しいところではあるんですが、ここではアース・ウィンド&ファイアーの『太陽神』をピックアップ。
大名曲『宇宙のファンタジー』が有名ですけど、このアルバムって本当に捨て曲がありません。お酒を飲んでいる時に音楽を聴いていると、ダレる瞬間が一瞬でもくると嫌なんですよね。普段音楽を集中して聞く時と違って、こっちは酔っ払ってる訳ですから。
ただこの『太陽神』は楽曲の1つ1つが冴え渡っているし、加えてもうグルーヴの塊のようなアルバムですから。酔いも手伝って思わず踊りだしたくなるような楽しい1枚です。
太陽神オススメ銘柄③ 「ワイルドターキー 8年」
WILD TURKEY AGED 8 YEARS (バーボンウィスキー ワイルドターキー 8年) [ ウイスキー アメリカ 1000ml ]最後に紹介するのはバーボンの銘酒、「ワイルドターキー 8年」。ここまでに紹介した2つとはかなり違った味わいのウイスキーです。
アルコール度数はなんと50.5%。普段ウイスキーを飲み慣れない人にとってはちょっと度肝を抜かれる数字ではないでしょうか。ただこのターキー8年、この数字から連想される飲みにくさがほとんどないんですよね。
バーボンらしい香ばしさやバニラの甘み、ドッシリとしたテイストと共にマイルドさも味わえる。非常にバランスの取れたウイスキーだと思います。
飲み方としてはロック一択。なにせアルコール度数が高いですからね、大きな氷を浮かばせてゆっくりじっくり味わうのがオススメです。氷が溶けることで徐々にその味わいが変化するのも楽しめます。
「ワイルドターキー 8年」とあわせて聴きたいアルバム
これは私の中で明確に決まってるんですよね。アメリカのウイスキーですからその風土が感じられ、そしてタフな味わいのターキーにぴったりの骨太な作品となれば、ブルース・スプリングスティーンの大名盤『明日なき暴走』でしょう。
この作品は普段から愛聴しているアルバムではありますし、みなさんご存知の通り歴史的名盤なんですが、バーボンとの相性が格別なんです。
1曲目の『サンダー・ロード』でじっくりと世界観を築き上げ、表題曲『明日なき暴走』に差し掛かる頃には程よく酔いも回り、最終曲『ジャングルランド』ではしっとりとした気分のまま陶酔する。作品の展開が実にお酒に合う。いや、お酒がなくても名盤なんですけどね。
明日なき暴走(REMASTER)まとめ
さて、今回は音楽と一緒に楽しみたいウイスキー3選でした。
音楽レビューをしている関係上、普段音楽を聴く時ってどうしても小難しいことを考えちゃうんですよね。「このサウンドはあのバンドからの影響だな」とか、「ここの展開は初期とは違うアプローチだな」とか。
それはそれで楽しいですし、だからこそ音楽ブログなんてものをやっている訳ですが、そういうアカデミックな見方だけが全てじゃないというのも事実。ただただ好きな音楽を聴いて気持ちよくなる、音楽体験の最も原始的なあり方だって忘れちゃいけないと思うんです。
それを手伝ってくれるのが私にとってはお酒なんですよ。素直な感性に立ち戻る、「好きかどうか」という最もピュアな価値観に素直に従う、そのスイッチになっているというか。
それに何より美味しいですからね。この記事でウイスキーに少しでも興味を持ってもらえたら、音楽と共に新しい楽しみが増えることは私が保証しましょう。それではまた。
グレンケアン ブレンダーズモルトグラス ウイスキーテイスティンググラス 190cc 1脚箱入
コメント